読者の皆さん、こんにちは。
株式会社ユナイテッドの藤田です。
こちらのブログでは、私が公認会計士及び経営者として経験した事例をもとに、日本の企業をもう一度輝かせるためのさまざまな考察や提案を配信していこうと考えています。
シリーズその①では、課題解決の入り口として、壁打ちコンサルについてご紹介しました。
シリーズその②では、「人材開発」を取り上げ、カウンセリングについてご紹介しました。
シリーズその③では、「公」と「私」について私の考えをご紹介しました。
そしてシリーズその④では、「PMI体験記」をお送りしたいと思います。
本日は第11話ですが、ポストPMIの第1弾として、「スキルマップ改訂 その②」について解説します。
改訂のポイント
以前にも説明しましたが、当時S社には、すでにスキルマップがありました。ですがそのスキルマップは、新しい修理技術に対するアップデートができておらず、技術指導のツールとして使ってはいたものの、中途半端な使い方に終わっていました。つまり中途半端にしか使えていなかったために、スキルマップと人事評価の関係があいまいになっており、社員にしてみればスキルを磨けば自分の昇給や昇格にどうつながるのか、明確な目標意識が持てませんでした。
また、S社の修理作業の価格は、モーターのサイズと作業内容によって決まっていましたが、その計算の根底には、過去の経験に基づく標準的な修理作業時間がありました。社員全体のスキルが上がれば、この標準時間がもっと短くなり、修理作業の採算性が上がると同時に、より多くのモーター台数を受注できることになります。このように、S社のスキルマップは、経営上の重要部分に深くかかわっていたのです。
スキルマップ改訂の手順
スキルマップ改訂の効果
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