読者の皆さん、こんにちは。
株式会社ユナイテッドの藤田です。
こちらのブログでは、私が公認会計士及び経営者として経験した事例をもとに、日本の企業をもう一度輝かせるためのさまざまな考察や提案を配信していこうと考えています。
シリーズその①では、課題解決の入り口として、壁打ちコンサルについてご紹介しました。
シリーズその②では、「人材開発」を取り上げ、カウンセリングについてご紹介しました。
そしてシリーズその③では、企業経営において私がとても大事にしている「公」と「私」について解説したいと思います。
第3話は、「事業承継ケーススタディ」というテーマで、ある事例をもとにして「公」と「私」のあり方を考えてみたいと思います。
事例の概要
これからご紹介する事例は、私が実際に関係があった会社の話です。しかし特別珍しいケースではなく、事業承継全般に共通する課題が含まれていると私は思います。
本稿が、これから事業承継を考えようとする皆さんのご参考になれば幸いです。
A社は産業機械のメーカーです。近年注目を浴びている環境関連の機械なので、需要も順調に伸びており、業績も安定していました。
また創業社長は技術者肌の人で、武骨で寡黙な方ですが、良い製品を世に出したいという使命感にあふれ、社内でも人望を集めていました。
A社の管理を担当していたのはご親族の取締役で、非常に仕事のできる方ではありましたが、結構なご高齢のため引退を考えておられました。
そこに創業社長のご子息と、他に製造担当や営業担当の古参取締役がおり、このメンバーで経営陣を形成していました。
事業承継をめぐる事情
創業社長へのご提案
結果と振り返り
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